■ なぜ両方必要なのか?
高周波回路設計では dBm を使います。
理由はシンプル。
✔ 利得は足し算
✔ 損失は引き算
✔ レベルダイヤが書ける
でも――
- 化学反応を起こす負荷
- ヒーター代わりの加熱
- ダミーロード
- 発熱計算(Ploss)
ここでは W(ワット) が必要になります。
つまり、
設計は dBm
現実世界は W
両方を行き来できることが重要です。
■ 基本式
dBm → W
W → dBm
■ 100W の場合
まず覚えておきたいのは:
30 dBm = 1 W
そこから考えます。
1 W (1000mW)→ 30 dBm
10 W (10000mW)→ 40 dBm
100 W (100000mW)→ 50 dBm
✔ 100 W = 50 dBm
暗算できると強いです。
■ なぜ30を足すのか?
dBmは「1mW基準」。
1W = 1000mW
= 10³
だから
これが +30 の理由です。
■ 発熱(Ploss)の考え方
高周波回路では、必ず損失があります。
例えば:
入力 100W
出力 80W
差の 20W はどこへ行くか?
→ 熱です。
これをWで計算しないと、
✔ 放熱設計
✔ ヒートシンク選定
✔ 冷却ファン能力
が決まりません。
■ ここが現場ポイント
レベルダイヤ上では:
50 dBm → 49 dBm
「1dBしか減ってない」
でも実際は?
100W → 約79W
21Wも消えている
この感覚が大事です。
dBだけ見ていると
熱で壊します。
■ まとめ
✔ 設計は dBm
✔ 現場は W
✔ 熱計算は必ず W
両方を自由に変換できることが
高周波エンジニアの基本体力です。